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骨を知る 骨を造る
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分類 講演会 科目 歯周
日時 2021年7月11日(日) 10:00〜16:30
定員 未定(完全指定席制)名
会場 東京医科歯科大学学内
講師
講師
明海大学歯学部機能保存回復学講座
横瀬 敏志 教授
講師
東京医科歯科大学歯周病学分野
歯周光線治療学
青木 章 教授
会費 食事なし会費A
医師・歯科医師:事前受付¥21,000 当日受付なし
医師歯科医師以外:事前受付¥14,000 当日受付なし
申込
方法
ホームページ申込み
振込用紙申込み
備考

横瀬 敏志

横瀬 敏志 教授

青木 章

青木 章 教授

概要

 「インプラントは動かない」は正しくありません。

 骨について考えるとき、これまで骨芽細胞と破骨細胞に注目してきました。しかし最近の研究により、これらの細胞をコントロールしている司令塔の存在が明らかになりました。それが骨細胞です。
 骨の中に点在していて役割がよくわかっていなかった骨細胞ですが、様々な刺激を受容するセンサーとしてさらにシグナルを出し、骨芽細胞、破骨細胞の活動をコントロールする機能を持っていることが判明しました。
 ならば歯やインプラントを介して咬合力のかかる骨の中で、はたして骨細胞はどのような振る舞いをしているのか。

 横瀬先生から最新の骨代謝理論、それを踏まえてのインプラント治療におけるインテグレーションの新概念を、青木先生から日常臨床で応用可能な骨再生法の理論と実践を、動画を交えてわかりやすく解説していただきます。

 骨吸収や骨破壊、骨再生への理解が深まり、長年抱えていた疑問が解決されると思います。もしかすると先生方のペリオやインプラント治療の概念そのものが変わるかも知れません。受講をお待ちいたします。

解説

横瀬先生  
 低侵襲刺激と骨再生

1 無重力と骨代謝
・NASAの宇宙実験から

2 メカニカルストレスと骨代謝
・メカニカルストレスによるカスケード
・モデリングとリモデリング
・骨代謝の司令塔 ・メカノセンサー
・ひずみと骨再生

3 Sclerostinと骨代謝
・骨代謝で考える骨粗鬆症
-BP製剤の作用機序
・Wolffの法則 ・エピジェネティクス
・骨細胞と骨芽細胞と破骨細胞
・Frostの理論
-Disuse window
-Normal window
-Minor overload window
-Pathological overload window

4 骨代謝からインプラントの長期予後を考える
・インプラントの近心コンタクト
・インプラントが骨代謝に及ぼす影響
・骨代謝の実験から見たインテグレーション
・実際の長期症例からわかること
・顎関節への影響
・私が考える新たなインプラント治療の概念 
 
5 低侵襲な物理学的刺激による骨再生
・私の実験から 
-Laserと骨代謝 -超音波と骨代謝 
-超短波と骨代謝
・骨再生療法への応用


青木先生
 臨床におけるレーザーと骨再生

1 骨形成への刺激法
・物理的刺激
・化学的・生化学的刺激
・エネルギー(光・熱)刺激

2 骨組織への効果
・レーザーの効果の違い
-Er:YAG
-Diode
-CO2
-Nd:YAG
・低出力レーザーの作用機序
・組織障害と新生骨形成の比較
-動物実験の結果から
-電気メス VS Er:YAG
-スチールバー VS Er:YAG

3 歯周炎治療での新生骨形成の実際(動画)
・処置
・材料
・方法

4 骨再生手術の進化
・MIST
・M-MIST
・Er-LCPT
・Er-LBRT

5 インプラント周囲炎での骨再生の実際(動画)
・除菌療法
・Er:YAGの応用
・Flapless surgery
・Flap surgery

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