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子どもの口腔の形態と機能を知り、そして育てる
-口腔機能発達不全症を正しく理解する-
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分類 講演会 科目 咬合誘導
日時 2020年8月30日(日) 10:00〜16:30
定員 160名
会場 東京医科歯科大学歯科棟南4階特別講堂(旧事務棟4階特別講堂)
講師
講師
日本大学歯学部摂食機能療法学講座
阿部 仁子 准教授
講師
神奈川県川崎市開業
須貝 昭弘 先生
会費 会費A
医師・歯科医師:事前受付¥21,000  当日受付¥24,000
医師・歯科医師以外:事前受付¥15,000 当日受付¥17,000
申込
方法
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振込用紙申込み
備考

阿部 仁子

阿部 仁子 准教授

須貝 昭弘

須貝 昭弘 先生

概要

 子どもたちのう蝕に関する口腔環境が向上している一方で、食の問題を抱える子どもが目立ってきています。
 今の子どもたちの口腔機能に何が起こっているかを、阿部先生に摂食機能療法学の立場からお話しいただきます。口腔機能発達不全症の観点での診かたとその解決策について、一目瞭然の動画を使って解説していただきます。
 須貝先生には、子どもが健全な永久歯列を獲得するために歯科医師ができる事について、30年間子供たちの口腔を記録しその成長経過を診てきた開業医としてお話しいただきます。「適切な時期」「簡単な方法」「確実に改善」の知識とスキルが学べます。
 子どもの異常を早期に発見する着眼点、なすべきアドバイス、対応策が見つかる講演会です。

解説

阿部仁子講師
「いま、子どもの口腔機能に何が起きているか」
1.私が考える口腔機能
2.摂食嚥下機能の復習から始める
・5期はいつからどのように獲得されるか
3.乳児期の哺乳と離乳食の重要性(動画)
・嚥下の練習
・口唇閉鎖による捕食
・舌運動の変化と新たな運動
・手指と口の協調性
・手づかみ食べ
・食具食べ
4.子どもは機能の獲得と同時に食事の意義を学ぶ
5.乳幼児の摂食機能障害への対応
・乳幼児の摂食機能障害には原因がある
・対応するときの留意点
6.「うちの子、食べないんです」
・口腔機能発達不全症をどう診てどう対応するのか
・診る目が無いとわからない口腔機能発達不全症
 ―歯科医師として知っておくべきこと
7.口の「機能」を診る時代
・子どもと親の生活背景を診る習慣を

須貝昭弘講師
「きれいな歯列は正しい機能から」
1.「機能だけで形態を整える」に対する私の考え方
・機能が整わないまま成人になったら
・機能が整わないと何が悪いのか
2.きれいな永久歯列になる子どもたち
・30年間で10人しかいなかった共通点
・成長の各ステージでのクリアすべき条件と異常
 ―乳歯列期 ―第1大臼歯萌出期 ―下切歯交換期 
 ―側方歯交換期 ―第2大臼歯萌出期
3.正常咬合への成長を妨げる4つの因子
・萌出の異常
・スペース不足
 ―乳犬歯の早期喪失に注意
 ―正中に注目する ―拡大床の使い方
・習癖への対応(動画)
 ―その見つけ方 ―対応策の具体例
・骨格性
4.時期を逃がさず、異常に対応する
・子どもの時に行うべき訓練と治療
・手をつけて良い症例、つけてはいけない症例
・手をつけるべき時期、経過観察するべき時期
 ―正常嚥下の獲得、舌の位置、舌のコントロール、舌の拳上力、口唇の閉鎖、鼻呼吸
 ―強い咬合力と弱い咬合力

申込