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咬合の違和感と歯科心身症
-PBS 顎関節症 ブラキシズム TCH-
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分類 講演会 科目 咬合
日時 2018年9月9日(日) 10:00〜16:30
定員 160名
会場 東京医科歯科大学歯科棟南4階特別講堂(旧事務棟4階特別講堂)
講師
講師
東京医科歯科大学歯科心身医学分野
豊福 明 教授
講師
東京医科歯科大学口腔顔面痛制御学分野
西山 暁 先生
会費 会費A
医師・歯科医師:事前受付¥21,000 当日受付¥24,000
医師歯科医師以外:事前受付¥15,000 当日受付¥17,000
申込
方法
ホームページ申込み
振込用紙申込み
備考

豊福 明

豊福 明 教授

西山 暁

西山 暁 先生

概要

「どこで咬んでよいか分からない」「いつも咬む位置がずれる」と訴える患者さん。
咬合違和感や咬合異常感を定義する用語は数多くあり、豊福明先生は「ファントムバイトシンドローム(PBS)」がその病態や患者像を的確に表しているとおっしゃいます。2013年で、日本補綴歯科学会から「咬合違和感症候群」という用語が定義されました。ブラキシズムやTCHといった補綴医問題との関わりも明らかになってきています。西山暁先生は顎関節学会専門医の立場からも咬合の違和感について様々な知見をお持ちです。
「やってみないと分からないのだから、とりあえずやってほしい」「私がやってほしいと言っているのだから」という強い訴えに押され不可逆的な処置に手をつけてしまうことに、両演者は揃って警鐘を鳴らします。
では、患者さんを救うために歯科医師としてどう対応すべきなのか ― その答えを導くための講演会をご提案します。

解説

【講演項目】
【豊福講師】
・Phantom bite syndrome(PBS)ってなに?
・その症状、ホントに咬合のせいですか?
 -口の中の症状、頭が痛い、背中が痛い、腰が曲がった
-口の中を触ったためなのか
・「とりあえずやってみましょう」はアウト
・どこまで歯科で、どこから精神科?
 -態度、言動、精神症状のどこをみるか
・症状の見極めの勘所(コツ)
-卒前教育では教わらない「歯科医師のための心の診かた」
・こんな患者さんには要注意
 -服装、持ち物、配色、化粧
・5分でできるメンタル評価
 -メジャーな精神疾患のチェックリスト
-うつ病、統合失調症、不安障害、PTSD、強迫症、パニック症
・精神科への紹介
-どうやって行かせるか
-どう困っているか
-どうやって受け止めさせるか
・どうしても手を付けるのなら・・・
 -治療開始前の伏線
・PBSはどう治療したら良いのか?
 -開業医のための治療の実際
・この人たちはどうなっていくの?
 -治療したら、治療しなかったら
・歯科医師としてどうしたらよいでしょう?
・歯科医師が知っておくべき精神科専門用語

【西山講師】
・咬合自体に異常がある違和感、異常のない違和感
・咬合違和感症候群とは?
 -定義と分類
 -対象とする患者群
-どこで咬んでいいかわからない、いつも咬む場所が違う、咬み合わせがずれる
・顎関節症による咬合違和感
・顎関節症による痛み
-歯の当たり方
 -歯の感度
 -やってはいけないこと
・歯根膜過敏による咬合違和感
 -感染性と非感染性
 -TCHと過負荷 
・フォースコントロールとレベルダウン
 -弱い力と強い力
 -長い時間と短い時間
・ブラキシズム
 -寝ても覚めても
・咬合違和感症候群の患者になにをすべきか
 -可逆的治療、不可逆的治療
 -外来で経験した「よかれと思った余計な治療」
-心理的アプローチ
 -悪循環からの脱却

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